実は、それは私が写したものではありません。 後に友人になった女性から譲ってもらいました。 来日直後（だったと思う）の「ミュージック・ライフ」誌の読者のページにこの写真が掲載されたのを見て、 あまりのインパクトの強さに引かれ、どうしても欲しくなりました。 ところが、投稿者の本名は書かれていず、どうすることもできません。 ほとんどあきらめていたある日、奇跡が起こりました。 Bob Dylanの初来日のチケットを手に入れるため、整理券をもらって、発売当日の朝早くから、 プロモーター（ウドーだったか、キョードーだったか忘れました）の事務所の前に並んでいた時のことです。 たいていの人は、友人同志で来ていたので、長時間待つのも苦にならないようでしたが、 １人で並んでいた私はヒマでヒマで・・・。 すると、私の前に並んでいた女の子もやはり１人でヒマそうにして、バッグからアルバムを取り出しました。 そうっと覗くと、自分で写したと思われるミュージシャンの写真がどっさり！ 「わ〜、スゴイ！」と思って、のぞき見を続けていくうちに、思わず「あ！」と叫んでしまいました。 何とそこには、あのＭＬに掲載されたAllenの写真が・・・。 こうなったのも何かの縁だと思い、思い切って声をかけ、焼き増ししてもらうことにしたというわけです。 実際にシャッターを押したのは、その子ではなく、その子の友人だったそうですが、 カメラを向けると、あのように、いきなり接近してくれたそうです。 実は、その子と会うまでは、多分、グルーピーが撮影したものだと思い、あまりいい気分ではなかったんですが、 決してそうではなく、私と同じようにごく普通のRockファンだったので、ホッと安心しました。