日によって公演の出来が違うなんてことある?
たいていうまくいくよ。オーディエンスが重要な役割を果たすことは確かだ。
ぼくたちが派手にやろうとしてる時、客がレイド・バックしてたら、
こちらもなんとなくレイド・バックしてくる。
その「レイド・バック」という言葉はどういう意味で使いますか?
ひとつの表現方法で、
たとえばJ.J.ケール、グレッグ・オールマンはレイド・バックした歌を作ってる。
あれがレイド・バック・ミュージックっていうんだ。
でもぼくが今日誰かがレイド・バックしてプレイしてたといったとすると、
ノってなかったということ。
客がレイド・バックしてるといった時は、おとなしいという意味さ。
レーナード・スキナードはレイド・バック・ミュージックだと思う?
ノー。キング・コング・ロックだ。
でっかくてパワフルだから、エネルギーが必要だ。
ぼくの大好きなグループはレッド・ツェッペリン。彼らは強力でしかもうまい。
ぼくたちも同じようなタイプのバンドだと思いたい。
ウエスト・コーストにはイーグルスやドゥービー・ブラザーズがいて
ニューヨークにはエアロスミスとかボストン、そして南部には、(といいかけたらあとをひきとって)
昔はオールマン・ブラザーズ・バンドがいた。
そのほかアウトロウズ、レーナード・スキナード、
グラインダースウィッチ、ボニー・ブラムレット…。
そのとおり。地域によってアメリカのバンドは持ってるカラーが違いますね。
南部って一言でいうと、どんなところですか?
とにかく皆やたらとレイド・バックしてるところさ。
ケンカが好きでレイド・バックして…。まったくライフ・スタイルが違うところ。
でも絶対に君がそこに行って実際に見てみないと、いくら説明してもわからないよ。
南部といってもいろいろ違った地域がたくさんある。
たとえばフロリダの北の方は、サウス・ジョージアと同じようにレイド・バックしてる。
それからもっと南へ行ってマイアミまで下ると、全然違うんだ。
でもジョージアに近ずけば近ずくほど…とにかくジョージアは本当のサザーン・ステイト。
つまりザ・ハート・オブ・ディキシーだよ。
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